第2回 カバン

「バックパック」
「バックパック」

実に濃い一週間でした。

起業のお手伝いをも生業としているために、
クライアントの要望や都合、ときにムチャぶりに付き合うことが多いのですが、
それが、冥利につきるのです。

7日のうち3日間を博多で過ごした僕は、今週も常にこのバックパックと一緒でした。
カバンは、言うまでもなくビジネスアイテムのひとつで、
機能性やデザインなど、使う人によって、選ぶときの基準がいくつかあります。

20年前、新入社員だった頃は、ラップトップPCが今ほど普及しておらず、
持ち運びするような習慣はありませんでした。
だからカバンも革製の薄いもので、日経新聞が入れば、用をたしていました。
10年前、独立してしばらくの間、事務所もなく活動していたときは、
移動事務所さながら、大きな容量のものに、書類ファイルをたくさん詰め込み、
本棚の機能をカバンに求めていました。
もちろんPCは一人に一台の時代、それ用のスペースも必要でした。
とにかく肩が凝って、頭痛に悩まされ続けたのを覚えています。

いま、僕は、
PCが安全を確保して入れることができ、
偏頭痛にならないよう、両肩に均等に荷重されるバックパックタイプで、
2~3泊の出張用の着替えが入る容量があるもの、
を求め、使っています。
さらに、落し物や忘れ物が多い僕にとって、
カバンの中の仕切りが多くあるのが好ましいのです。
細かに、どこの仕切り(ポケット)に何をいれるかを決めて使います。
例えば正面の上の小さなポケットはフリスクと目薬です。

自分のライフスタイルや職種、時代の変化にともない、
カバンに求められるもの、カバンを選ぶ基準は変わってくるのだと、
あらためて、気付かされます。

10年後、僕はどんなカバンとともに過ごしているのでしょうか。
今のようにクライアントに振り回されているのでしょうか。
そんな思いを胸に、バックパック背負って、次の目的地ブカレストへ赴くのでした。
濃い一週間を過ごしに。

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